lundi 31 décembre 2007

大学を覗く

2007年7月23日



アパートを見た帰りに大学に寄る。回廊のようなものがあり、中には Victor Hugo と Louis Pasteur の像がある。中を歩いていると、小さな部屋に数十人の学生が集まってワインパーティをやっているところに出くわす。入り口の表示を見ると、パリ第4大学の人類学に入学する学生さんが登録を終わって顔見世せの会をやっている最中のようだ。さすがに皆さんお若い。中に変わり者がいるかどうか覗いてみたが、ここには見つからなかった。あと一ヵ月もすれば私もこのような人の輪にいるのだろうか。

ホテル近くの古本屋で通りに出ている棚があったので覗くと、hamac の文字が見える。ダニエル・ぺナック(Daniel Pennac)という人の « Le dictateur et le hamac » であった。近くのカフェでモナコというビールのカクテルを飲みながら、最初の方を読む。南米辺りの仮想の国の独裁者で、権力とどこか別の場所 (ヨーロッパなど) を求めているが、なぜか広場恐怖症 agoraphobie の男が主人公らしい。人嫌いでもないのになぜアグロフォブなのか。どうも占いの人にあなたは民衆に虐殺される運命にあるとのお告げを受けたことが原因らしい。悪夢に苦しめられ、身代わり (le sosie という言葉がよく出てくる) を雇う。そのあたりの絡みがこれから出てくるのだろうか。しかし、なぜ hamac が出てくるのか、そこにも興味がある。

お店の人に、どこから来たのですかと聞かれると、自分がどこに属しているのかわからなくなる感覚に襲われる。これはアメリカにいる時にも襲ってきたものだ。これからこちらにしばらくいるという意識も加わってそうなるのかもしれない。




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